妊娠中・産後のピアス|出産のときは外します

妊娠中や産後に「ピアスはどうすればいいの」と迷う方は多いです。

結論から書きます。妊娠中は基本つけたままで構いませんが、出産のときは外してください。理由がはっきりあるので、順に説明します。

出産のときは外します

ここだけは、つけっぱなしにできません。

多くの産院で、分娩のときにアクセサリーを外すよう案内されます。理由は主に3つです。

  • 帝王切開になる可能性:手術では電気メスを使うことがあり、身につけた金属は危険とされます
  • 緊急の検査:MRIなど、金属を外す必要がある検査に急に進むことがあります
  • むくみ:出産前後は体がむくみます。きつくなったピアスを外せなくなることがあります

予定帝王切開でなくても、途中で切り替わることがあります。だから「そのときになったら外す」ではなく、入院の荷物を作る段階で外して、家に置いていくのが確実です。

産院によって方針が違うので、健診のときに聞いておいてください。テープで覆えばいい、という病院もあります。

穴が塞がらないか心配なとき

いちばん多い不安がこれだと思います。

耳たぶのホールが安定していれば、数日外したくらいで完全に塞がることは多くありません。ただし、狭くなって入りにくくなることはあります。

軟骨(ヘリックスなど)は別です。軟骨は塞がりやすいので、長く外すなら覚悟が要ります(→ピアスホールが安定するまで)。

入院は数日から1週間ほどです。心配なら、退院してすぐに入れ直してください。硬くて入らないときは無理をせず、細いものから試します。

妊娠中に起きること

金属に反応しやすくなることがあります

妊娠中はホルモンのバランスが変わり、肌が敏感になる方がいます。

それまで平気だったピアスで、急にかゆくなる。これは珍しいことではありません(→金属アレルギーは突然起きる)。

もし違和感が出たら、我慢しないで外してください。妊娠中は使える薬が限られるので、ひどくなってからだと対処しにくくなります。

耳たぶがむくむことがあります

体がむくむと、耳たぶも厚くなります。

ポストが短いと締めつけられて、夕方に痛くなることがあります。これは妊娠していなくても起きる現象ですが、妊娠中は出やすい(→ポスト長の選び方)。

いま6.5mmで窮屈なら、8mmに替えると楽になることがあります。

つけ外しがしづらくなります

お腹が大きくなると、鏡の前で細かい作業をするのが億劫になります。手がむくんで、小さいキャッチを扱いにくくなる方もいます。

この時期はつけっぱなしにできるもののほうが、結果的に楽です。

産後に起きること

赤ちゃんに引っぱられます

これがいちばん現実的な問題です。

抱っこしているとき、授乳のとき、赤ちゃんの手はちょうど耳の高さにあります。そして、光るものをつかみます。

揺れるピアスやフープは、引っぱられると耳が裂けることがあります。この時期は、揺れないものを選んでください。

飲み込みの心配

外れて落ちたピアスを、赤ちゃんが口に入れる事故があります。

キャッチ式は、寝ている間に外れます。布団の中で落ちたものは見つかりません。ネジ式で外れないものなら、この心配がありません。

時間がありません

産後は、鏡の前に立つ時間そのものがなくなります。

「つけ替えるもの」は使わなくなり、そのまま何もつけなくなる。つけたままでいいものだけが、生活の中に残ります。

だからフラットバックが向いています

ここまでの条件を並べると、選ぶべき形がはっきりします。

  • 揺れない:赤ちゃんに引っぱられません
  • ネジ式で外れない:寝ているあいだに落ちません
  • 裏が平らで出っぱらない:抱っこしても当たりません
  • つけ外しがいらない:時間がなくても続きます
  • チタン:金属が溶け出しにくいとされます

フラットバックは、もともと外さないことを前提にした形です(→フラットバックとは)。

ただし——出産のときは外してください。つけっぱなしにできる形でも、ここは別です。

この時期に向く型

  • 小ぶりの一粒:つかまれにくく、当たりません(→Pure Stud)
  • 一粒パール:やわらかい印象で、お宮参りなどの場にも(→Luna Pearl)

大きいもの、尖っているもの、ぶら下がるものは、この時期は避けてください。

正直に書いておくこと

ここに書いたのは一般的な目安で、医療の助言ではありません。

産院の方針はそれぞれ違います。妊娠の経過も人それぞれです。最終的には、かかっている病院の指示に従ってください。

また、肌に異常が出たときは、自己判断で市販薬を使わず、医師に相談してください。妊娠中は使える薬が限られます。

よくある質問

Q. 妊娠中もピアスをつけていていいですか?
A. 一般には問題ないとされます。ただし肌が敏感になることがあるので、違和感が出たら外してください。

Q. 出産のとき、本当に外さないとだめですか?
A. 産院の方針によります。多くは外すよう案内されます。帝王切開に切り替わる可能性があるので、事前に確認してください。

Q. 入院中に穴が塞がりませんか?
A. 耳たぶが安定していれば、数日で完全に塞がることは多くありません。軟骨は塞がりやすいので注意してください。

Q. 産後はいつから戻せますか?
A. 決まりはありません。体調が落ち着いてからで構いません。傷やむくみが残っているうちは無理をしないでください。

Q. 赤ちゃんに引っぱられるのが怖いです
A. 揺れない・出っぱらない形を選んでください。フープや揺れるタイプは、この時期は避けたほうが安全です。

Q. 金属アレルギーが心配です
A. チタンは金属が溶け出しにくいとされる素材です。ただし、誰にも起きないとは言えません(→チタンが選ばれる理由)。

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