ピアスの位置と名前一覧|耳の部位と選び方

「ロブ」「ヘリックス」「トラガス」——ピアスの位置には、それぞれ名前がついています。

名前を知っておくと、開けるときにも、買うときにも、探すときにも困りません。位置によって、選ぶべきピアスが変わるからです。ここでは耳の部位を、下から上へ順に見ていきます。

まず大きく2つに分かれます

耳のピアスは、耳たぶに開けるか、軟骨に開けるかで、まったく話が変わります。

耳たぶ 軟骨
組織 脂肪と皮膚 軟骨
血管 通っている ほとんどない
安定まで 1〜3か月 半年〜1年
ぶつけたとき それほど痛くない 強く痛む
塞がりやすさ ゆっくり塞がる 早く塞がる

この差が、あとに出てくる選び方の全部につながります。軟骨は「治りにくく、塞がりやすい」——ここだけ覚えておいてください。

耳たぶの部位

ロブ(Lobe)

いちばん一般的な、耳たぶの位置です。日本で「ピアスを開けた」というとき、ほとんどがここを指します。

開けやすく、治りも早く、選べるデザインがいちばん多い場所です。1つ目は耳たぶの中央あたりに開けるのが標準で、そこから2つ目・3つ目と増やしていきます。

向くピアス:ほぼ何でも。一粒、モチーフ、パール、フープ。Rozeaの10型はすべてここで使えます。

セカンドロブ・サードロブ

ロブの上や内側に増やしていく位置です。名前のとおり2つ目・3つ目。

耳たぶは下に行くほど厚く、上に行くほど薄くなります。ですから、同じ耳の中でも位置によって必要なポストの長さが違うことがあります(→ポスト長の選び方)。

向くピアス:ロブより小ぶりに。下から上へ小さくしていくと、縦の流れができて整って見えます(→重ね付けの楽しみ方)。

軟骨の部位

ヘリックス(Helix)

耳の外側のふち、上のほうの軟骨です。軟骨ピアスでいちばん人気があります。

ふちがカーブしているので、そのカーブに沿う形がきれいに見えます。横に連なるデザインが映える場所です。

メガネをかける方は注意してください。メガネのつるは、ちょうどこのあたりを通ります(→ヘリックス(軟骨)ピアスの選び方)。

向くピアス:小ぶりで、裏が平らで、前に出ないもの。

フォワードヘリックス(Forward Helix)

ヘリックスの前寄り、顔に近いほうの軟骨です。耳の付け根の少し上にあたります。

正面から見たときに見える位置なので、小さくても効きます。ただし場所が狭く、厚みもあるので、開ける人を選びます。

向くピアス:ごく小さい一粒。大きいものは物理的に収まりません。

トラガス(Tragus)

耳の穴の前にある、小さな三角形の出っぱりです。顔側にあるので、正面からよく見えます。

厚みがあり、開けるときの痛みは強いほうとされます。イヤホンが当たる位置でもあります。

向くピアス:小さく平たいもの。出っぱると、イヤホンやマスクに当たります。

アンチトラガス(Anti-tragus)

トラガスの向かい側、耳たぶのすぐ上にある小さな盛り上がりです。トラガスより狭く、開ける難易度は上がります。

コンク(Conch)

耳の真ん中のくぼみです。面積が広いので、開ける位置に自由があります。

インナーコンク(内側)とアウターコンク(外寄り)に分かれます。耳の中でいちばん厚い部分のひとつなので、ポストは長めが必要になることがあります。

ダイス(Daith)

耳の内側にある、くるっと曲がった軟骨の部分です。外から見えにくく、リング状のものをつけることが多い位置です。

ルーク(Rook)

ダイスの上にある、折り返した軟骨のひだです。厚みがあり、治りにくい位置とされます。

インダストリアル(Industrial)

2か所の穴を1本のバーでつなぐスタイルです。位置というより、開け方の名前です。両方が安定するまで時間がかかります。

どこから始めるか

これから開けるなら、ロブ(耳たぶ)からが基本です。

  • 治りが早い(1〜3か月)
  • 痛みが少ない
  • 選べるデザインが多い
  • 合わなければ、比較的ゆっくり塞がる

軟骨は、耳たぶが問題なく安定してから考えるのが安全です。自分の肌が金属に合うかどうかを、先に耳たぶで確かめられるという意味もあります(→ピアスホールが安定するまで)。

位置ごとに変わる3つのこと

① ポストの長さ

耳たぶでも、下のほうと上のほうでは厚みが違います。軟骨はさらに部位差が大きい。

同じ耳の中でも、位置によって必要な長さが変わります。Rozeaは6.5mm(標準)と8mm(厚め)から選べます。

② 当たるものが違う

これは見落とされがちです。

位置 当たるもの
ロブ 枕、マフラー、髪
ヘリックス メガネのつる、マスクのひも、枕
トラガス イヤホン、マスクのひも
コンク イヤホン、ヘッドホン

毎日使うものと干渉する位置は、裏が平らで出っぱらない形でないと続きません(→マスク・メガネとの相性)。

③ 塞がる速さ

軟骨は、外している時間が短くても塞がります。数時間で入りにくくなることもあります。

だから軟骨には、外さなくていいピアスが向いています。ネジ式で落ちず、裏が平らで寝ても痛くない——フラットバックが軟骨で選ばれるのは、おしゃれのためではなくこの理由です(→フラットバックとは)。

組み合わせるときの考え方

複数の位置に開けると、耳もと全体が「ひとつの絵」になります。散らからせないコツは2つです。

色をそろえる。 ゴールドとシルバーを混ぜると、意図がないかぎり散らかって見えます。

下から上へ小さくする。 ロブに大きめ、セカンドに中くらい、ヘリックスに小さく。これだけで縦の流れができます。同じ大きさを並べるより効きます。

形もそろえると、さらにまとまります。角のあるものどうし、丸いものどうし(→顔型・印象で選ぶ)。

正直に書いておくこと

軟骨のピアスは、耳たぶより腫れやすく、しこりができることがあります。素材のせいだけでなく、ぶつけた刺激や、安定前に入れ替えたことが原因になります。

赤み・熱・痛みが続くときは、自己判断せず皮膚科で相談してください。

また、開ける位置によっては体質的に向かないこともあります。ケロイドができやすい方は、開ける前に相談したほうが確実です。

よくある質問

Q. いくつまで開けていいですか?
A. 決まりはありません。ただ、同時に複数開けると治りが重なって大変です。1か所ずつ、安定してから次に進んでください。

Q. 左右で数が違ってもいいですか?
A. 構いません。片耳だけのスタイルもあります(→片耳と両耳)。

Q. 軟骨に開けたら、何をつければいいですか?
A. 安定するまでは、開けたときのものをそのまま。安定後は、裏が平らで外れないものが安全です。

Q. どの位置がいちばん痛くないですか?
A. 一般には耳たぶ(ロブ)とされます。軟骨は厚みのある部位ほど痛みが強いとされます。

Q. 位置の名前は覚える必要がありますか?
A. 必須ではありません。ただ、ピアスを探すときに名前で絞り込めると早いです。

耳のふちに沿う型はStella StudとLinea Stud、どの位置でも使える一粒はSimpleコレクションに。商品一覧はこちら。

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