金属アレルギーでもつけられるピアスの選び方
金属アレルギーがあると、ピアス選びは慎重になります。「対応」と書いてあるものを買ったのに反応が出た、という経験をした方も多いと思います。
ここでは、なぜ反応が起きるのかをひとつずつ見てから、選び方をまとめます。
※この記事は一般的な情報です。症状がある場合は自己判断せず、皮膚科へご相談ください。
なぜ反応が起きるのか
金属そのものに反応しているわけではありません。流れはこうです。
- 汗や体液に触れて、金属がわずかに溶け出す
- 溶け出した金属イオンが、肌のたんぱく質と結びつく
- 体がそれを「異物」と認識する
- 次に同じ金属に触れたとき、炎症として出る
つまり、鍵になるのは「溶け出しやすさ」です。ここが分かると、選び方の基準がはっきりします(→金属アレルギーは突然なる?)。
反応が出やすい金属・出にくい金属
- 出やすい:ニッケル、コバルト、クロム。とくにニッケルは安価なアクセサリーの下地によく使われます
- 出にくい:チタン、ニオブ。とくにチタンは表面に安定した膜ができ、溶け出しがとても少ない
医療のインプラントにチタンが使われるのも、体の中で変化しにくいからです(→チタンがなりにくい理由)。
選ぶときに見る3つ
① 土台の素材(いちばん大事)
表面の色ではなく、中の金属が何かを見てください。コーティングはいずれすり減ります。下地がニッケルだと、そのときに反応が出ます。
Rozeaはインプラントグレードのチタン(ASTM F136)を土台にしています。
② 表面の仕上げ
一般的な電気メッキは層が薄く、摩擦や汗で削れて下地が出てくることがあります。
PVD加工は真空環境で金属を蒸着させる方法で、密着性が高く、色ムラが出にくいのが特徴です(→PVDコーティングとは)。
正直に書いておくと、ゴールドもシルバーも色合いを表す名前です。金やプラチナそのものではありません。だからこそ、土台の素材が重要になります。
③ 構造(見落とされがち)
毎日抜き差しすると、穴の内側をこすって小さな傷ができます。傷のあるところは金属イオンが入りやすい状態です。
つけっぱなしにできるフラットバックなら、その回数自体を減らせます。内ネジ式で、ホールを通る部分がなめらかなのも同じ理由で効きます(→内ネジ式とは)。
「金属アレルギー対応」の読み方
この表記に法的な定義はありません。同じ言葉でも、中身はかなり違います。
見るべきは、表記ではなく素材名が書いてあるかです。「サージカルステンレス」「チタン」「合金」では意味が違います。グレード(ASTM F136 など)まで書いてあれば、さらに確かです。
初めて試すときの進め方
- 最初は短時間から:いきなり一晩つけず、数時間で一度外して状態を見る
- 肌が落ち着いている日に:体調や季節で反応の出やすさは変わります
- 一度に複数試さない:反応が出たときに原因が分からなくなります
- 清潔に保つ:汗や化粧品が付いたら、やわらかい布で拭く
反応が出たとき
かゆみ・赤み・腫れが出たら、まず外してください。我慢してつけ続けると、悪化することがあります。
症状が続く場合は皮膚科へ。どの金属に反応しているかは、パッチテストで調べられます。原因が分かると、次からの選び方が楽になります(→パッチテストとは)。
よくある質問
Q. 「金属アレルギー対応」とあれば絶対に大丈夫ですか?
A. 反応には個人差があり、絶対はありません。チタンは起きにくいとされますが、合わない方もいます。短時間から試してください。
Q. ゴールドなら安心ですか?
A. 純度と、混ぜてある金属によります。18金でも割り金にニッケルが含まれることがあります(→18金はなりにくい?)。
Q. 今まで平気だったのに急に反応が出ました
A. 金属アレルギーはある日突然始まることがあります。蓄積されていく性質のためです。
Q. 樹脂ピアスなら安全ですか?
A. 金属を使わない選択肢ですが、強度や衛生面で別の考慮が必要になります(→樹脂とチタンの違い)。



